2004..6

オール島根交流会資料

『校舎の中の風景』(ドライポイント)

私は、子どもたちに大好きな校舎の風景を心を込めて描写させることを通して、絵を描く技術の向上はもちろんであるが、生活の中で“ここ”というときに集中してしっかり力を発揮できる子どもになってもらいたいという願いを持って、このドライポイントに取り組ませた。また、この大きさであるならば、集中力も持続し、描きあげたときの達成感ももつことができると考えた。版画なので、光と影を意識させ、今後の描画で立体感のある絵にするときの視点のひとつである光と影を発見する目を養いたいという願いも持って取り組ませた。

実際の取り組み

1.校舎について話をする

私自身もこの真砂小学校出身であるので、この校舎にとても愛着があるということを話し、大好きな真砂小学校を絵にしておこうということから図工はスタートした。付け加えてみんなも大人になったとき、きっと懐かしく思うときがくるはずだよ。ということも言った。

2.葉書大の大きさの紙を4枚配り、それに好きな箇所を簡単に描かす。 
3.できた者から
,なぜここにしたのかを話してもらい、一緒に本描きの場所を選ぶ。
4.アクリル板と同じ大きさの紙に、その場所を鉛筆で描く。
5.アクリル板をあて、鉛筆の線をニードルでなぞる。

6.ぼかす部分は、紙やすりを入れる。

7.トリノコ紙を水でぬらし、新聞紙にはさむ。
8.油絵の具(好きな色2色を混色)をアクリル板につけ、全体にしっかりのばす。
9.油絵の具を新聞紙でしっかりふき取る。
10.アクリル板にトリノコ紙をのせ、ローラーで印刷する。

11.完成。