10月2日(月)
 今日から、いよいよ学校訪問が始まる。今までは、研修といってもスコットランドの見学であり、歴史や風土など勉強にはなったが観光という意識でもなんとかなった。しかし、今日からは違う。我々の真の目的である学校を訪問するのである。期待と不安の入り混じった中の学校訪問である。(不安の方が大きい)やはりなんといっても言葉の障害というのが大きくのしかかる。英語が話せたらどれだけ有意義な時間がすごせるだろうかと本当に残念に思う。通訳の人が来てくださるそうであるが、やはり自分の口で自分の耳で子どもたちと会話がしたいと思う。でも、その自信がない。こちらに来てしゃべった英語はまだ、数えるほどである。
Thank you.

You are welcome. Nice to meet you. Excuse me. Good morning.

 など本当に初歩的なあいさつだけである。これでどうやってコミニュケーションをとればいいのかと不安は大きくなるばかりである。
 最初に案内をされたのは、美術をしている教室だった。
 
 入ってまず感じたことは、大学の美術専攻生の教室という雰囲気だった。教室の壁という壁に大変優れた作品が所狭しと掲示されていた。抽象画がほとんどだったが、方法としては、ある有名な画家の作品をヒントに自分の作品を仕上げていくという手法であった。どの作品もプロの作品とまちがうほどの出来で大変感動した。そこの先生も、若い時にデザイナーを目指していただけあって、大変バイタリティーにあふれていてエネルギッシュだった。この迫力で生徒と接して行くことで、芸術は作り上げられていくのだと感じた。


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