2003年10月12日
ついにその日はやってきた。夕食をとった後、少しして、宅配便が届いた。前々からほしいと思っていたフォールディングカヤック(折りたたみ式のカヤック、ファルトボートとも言う)だった。展示品ではあるが、インターネットで半額で販売されていたため、えいっとばかり購入を決意したのである。
ノーティレイ社製。カナール416のウッドである。本当は赤がほしかったのであるが、展示品のため、青。でも届いてみて、この色もとてもいい感じで、気に入った。ノーティレイという会社は、軍事用も作っていて定評のあるフランスの会社である。
この艇にするまで、紆余曲折。いろいろと迷ったのも事実。川もやりたいし、海もやりたい。油谷でやった、FRP製の丈夫なシーカヤックも魅力的、山口アウトドアクラブでやった、ショートのポリ艇なら置き場所もなんとかなりそう。でもいずれにしても高いなあ・・・・。FRPも一番安いものでも20万。ポリ艇でも15万ぐらいから。手が出せるのは10万ぐらいまでだなあと思っていた。欲しいと思って、インターネットなどで、検索しても艇の値段や予想使用形態とのバランスが今ひとつ、なかなかこれだ!っていうのに出会わず、何度も購入したいという気持ちが高まったのだが、そのたびに諦めていた。
そんな中、海でも大丈夫というフォールディングカヤックがあることも知る。フェザークラフトなどがその代表。う〜んいいなあ。でも安くても35万ぐらいから。そんな大金無理無理。
カヤックをやるきっかけになった野田知佑氏もそういえばフォールディングカヤックだったなあなどと考えるようになった。これだと、折りたため、収納袋に入れておけるので、置き場所に困らない。フォールディングカヤックで検索すると、結構たくさんサイトがある。みなさん、海にも川にもいろいろなところへ繰り出していた。すごいのになると、フォールディングカヤックで、津軽海峡横断までしているのだ。フォールディングカヤックの奥深さを感じた。沿岸程度のショートツーリングならこれで大丈夫だろうと思えてきた。本当は海はシーカヤック、川は川用にそれぞれ欲しいのだけれど、そんなこと絶対無理なので、やはり、海でもいけるフォールディングカヤックがベストな選択。
フォールディングカヤックを購入しようと思って、インターネットをさらによく見ていくと、結構お手ごろ感があるものもあることに気がついた。鈴春のパジャンカという定価20万以上の艇も98000円で出ているサイトもあったし、ナノックのものも12〜13万だった。ノーティレイの416が展示品なら99800円という値段で出ていた。(定価は198000円)このぐらいの値段なら、MY貯金で、なんとかなりそう。ということで、一番ぴんときたノーティレイのカナール416ウッドに決定したわけである。1年半ぐらい欲しい欲しいと思い続けてやっとこれだ!っという艇にめぐり合えた感じ。
ということで、昨夜届いたカナール416。やりかけていたMIDIの作成を終え、夜中ではあったが、早速組み立ててみることに。多少てこずった点もあるが、思ったより簡単だった。夜中に一人出来上がったカヤックを眺め、にやにやしていた。他から見るときっと不気味だったことだろう。この艇と一緒にビジルポンプ、パドルフロート、浮力体もきた。14日に別便で、パドル、ライフジャケット、ウェットスーツが送られてくる予定。前々からウォーターシューズは持っていたので、これで、用具は全てそろう。う〜ん早く高津川を下りたい。早く日本海に漕ぎ出したい。