10月5日(木)
いよいよ今日は学校訪問最終日である。郊外の
Tarvin Primary Schoolタービンプライマリースクールである。この学校も、校舎自体はこじんまりとまとまっていたが、全校児童は223人と結構多かった。今までのプライマリースクールは全て1階建てであった。がここも例外ではなく、人数が多いけれども1階建てだった。最初に控え室にとおされ、コーヒーをいただく。そこで、ジェーンニードル校長からお話を聞きと、質問をした。この日は、小学校の教員が全てこの学校にきたという理由からかもしれないが、今まで以上に質問の時間が多くかかった。この学校は、昨年の全国共通テストでは、国が要求しているレベル4の達成率が100%だったそうで、大変誇りに思っているとのことだった。それについての質問として、全国共通テストの教科である、英語、算数、科学について、力がかたよらないかという質問に対して、校長は、自分は美術専門であり、そうした教科の大切さは、充分知っているので、バランスがとれた教育を目指しているという答えだった。このことは、この後見学する音楽の授業の様子で充分理解できた。 最初に2年生の音楽の様子を見せてもらった。正直にいって、それほど優れているとは思われなかった。声もあまりでていないし、美しい感じもしなかった。ごく普通の様子だったように思う。しかし、その後の5,6年生の音楽を見せてもらって、感激をしてしまった。歌声がとても素直な感じで力強く、そしてきれいだった。また、子どもたちが、誇りをもって歌っている様子がうかがえ、胸がジーンとくる感じがした。私はかつて六日市小学校に勤務していて、学校全体で音楽に力を入れていたのであるが、その時の歌声を思い出させるような感じであった。校長先生が言っていた、芸術教科にも力をいれているという意味が理解できた。校舎の掲示物からも美術に力を入れている様子がわかった。しかし、午後の折り紙を教える時に日本からもっていったカメラ(一眼レフ)を落としてしまった。その時はあまり気にもとめなかったのだが、この学校の外で写真を撮るときになって、ファインダーに何もうつらないのに気がついた。あわててレンズをとってみるとなんと中のガラスが外れていた。ショックである。
まあ、チェスターの町にもカメラ屋はあるから、すぐに直るだろうと思い気を取り直す。チェスターの町に帰って藤川さんとカメラ屋に行って直してもらおうとしたところ、2万円ぐらいかかるし、1ヶ月ぐらいかかるだろうと言われた。それとあまりかわらない値段で同じものを新しく買わないかとも言われたが、イギリスまで来て一眼レフのカメラを買う気にもなれず、断る。ただ、今後の写真のこともあるのでこの店で一番安いカメラを買うことにする。それはパナソニックのカメラで13ポンドだった。約2100円というお買い得なものだった。無事カメラ復活と思いきや、実はそのカメラは、フラッシュがつかなかったのである。これをなんとか新しいものに代えてもらいたいのだが、ここはイギリス、日本語が通じない。しかし、ここであきらめるのは簡単なことだが、英語を試すチャンスとして通訳の小川さんにどのように話すといいかを事前に聞いておいて、カメラ屋に今度は一人で行くことにした。しかしもうこの日はしまっていたので明日行くことにした。イギリスのお店というお店は5時にはきちんと閉まることに驚いた。5時以降はほんの数件の食事をするお店ぐらいなもので普通のお店は開いていなかった。ということで、カメラ屋も5時には閉まっていた。明日出直しである。