10月1日

 エジンバラ最後の朝食をすませ、コーチに乗る(こちらではバスのことをこう呼ぶようだ)霧のため町全体が白くぼやけていた。チェスターまでの移動日である。
 エジンバラを過ぎ、少しすると、最初飛行機から見た印象どおりの牧草地帯が広がる。といっても平坦な感じではなく小さな丘が続いているといった感じだった。山はほとんど見当たらず、ずっと牧草地である。木はあまりなく日本田舎の風景とはずいぶん違う。そうした中を広い道路が1本通っているのである。道の横にはすぐに牧草地で日本のように道沿いにお店や家が並ぶというのではなく人が住んでいるところとそうでないところがはっきりと分かれている感じだった。
 また、川の印象が日本のそれとはずいぶん違った。日本の場合、川という川はすべて護岸工事が施されており、そうでない川を探すのは至難の業であるが、こちらは護岸工事などせずに牧草地の中に自然のままの形で川が流れているのである。きっと何百年も前から変わらぬ姿で流れていたのだろう。日本に住んでいると護岸工事されていることはあまりにも当たり前すぎて、疑問にも感じなかったが、イギリスの川を見て果たしてそれほどまでに護岸工事が必要なものなのかと疑問に思った。
移動の途中、ハドリアンズ・ウォール(イギリスに残る最大のトーマ遺跡)を見学。
 イギリス版万里の長城という言葉からもっと大きなものを想像していたが、意外に小さかった。
 そこで、日本ではみかけないものを発見。そこでクイズ。「したの写真のものは何でしょう。」(答えは一番下)

 その後、湖水地方にコーチがさしかかった。そこは、日本の田舎と同じような風景がまっていた。湖と森のとても静かで美しい景色だった。

 湖水地方のウェンダミア湖により、昼食その後ピーターラビットの世界に浸る。

 夕方、城壁に囲まれた町チェスターに入る。
 約2000年前、ウェールズの部族を鎮圧するために、ローマ軍によって要塞が築かれた町。
 城壁は一周約3.2Kmで散歩道になっている。このことにも驚いた。日本ならば、こんなに歴史のあるものは鎖か何かを張って入らせないようにすると思われるが、ここでは市民が自由に散歩道として利用できるようになっているのである。早速、夕方この城壁をジョギングで1周してみた。久しぶりの運動と、ここ街並の美しさにとてもさわやかな気分になる。

チェスターの街並




クイズの答え(男性用トイレ)ここに、3人ぐらいが並んで用をたすらしい。珍しいので思わずパチリ。

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