宮島一周ツーリング

ツアー前日まで
 先週(2003.10.19)にあった息子の学校の親子活動の折、近所のUさんにカヤックのことを話したら、ぜひやってみたいと意気投合。早速、一緒にツーリングに行くことにした。やるとなったら早いほうがいい。あまり、ゆっくりしているとカヤックをやるにはちょっと寒い時期になってしまう。
 Uさんは初めてということで、しっかりした講習を受けてからのツーリングがいいし、自艇があるわけではない。私としては、ノーテェレィ製カナール416ウッドの進水式をかねているので一人で進水式をするのも味気ないし、このカヤックがどのくらい漕げるのかを試してみるという意味でも、いざというときのために複数がいい。ということで、今回はショップのツーリングに申し込むことにした。
 さて、Uさんの都合のいい日曜日にツーリングをするとして、どのショップにお願いしたらいいかと迷った。インターネットで、一番近い10月26日の予定を調べてみた。最初に調べたのは大島ツーリング、錦川ツーリングをに参加した和田さんのところ。しかし、ここは、26日は沢登りの予定になっていた。(少しして上級者用リバーカヤックツアーに変更されていた)次に調べたのは油谷湾。ここは前日からの宿泊付きのツアーになっていた。
 そこで、まだ私も参加したことがないが、以前から気になっていたショップのサイトを開いてみた。それは、パドルパークというショップである。このショップのうたい文句は中国地方唯一のカヌー・カヤック専門店ということだ。しかも、場所も魅力的なところ、宮島のすぐ近くである。そのサイトを開いてみたら、26日には二つのツアーが予定されていた。一つは宮島一周。もうひとつは世界遺産ツーリング。どちらも面白そうだなあと思ったが、宮島という島を一度は一周してみたいと思っていたので、宮島一周の方に申し込みをした。こちらのほうが安かったというのも理由の一つ。自艇参加だと、昼食、保険つきで6000円という価格。これは魅力的だった。レンタルの場合は10000円。
 さて、申し込みをする前に一点気になっていたことがあったので、メールで問い合わせをしてみた。それは、フォールディングカヤックでも参加できるかどうか?ということである。この点については、いろいろなホームページを見ていると、時々、フォールディングカヤックはスピードがでないとか、レースで最下位になったなどの情報があるので、フォールディングはツアー禁止でリジットとは一緒にツーリングができないのではないか?という不安があったからである。
 この点について、次の日返事がきた。とてもとすばやい対応だったのでうれしくなる。こういうことでショップに対する信頼感が増すものだと感じた。返事には、 
「 フォールディングカヤックでのご参加という事ですが、同じようなお客様も実際、いらっしゃいますので、特に問題ございませんが、確かにシーカヤックと比べてしまうと、多少手間もかかり、スピードも遅く、ご参加頂くお客様自身が辛く感じられているようにもうかがえます。
 ただ、全体的にそれほどスピードを出してはおりませんので、もし宜しければ一度ご参加頂ければと思います。」
 と書かれていた。この時点では「同じような人もいるんだ。参加OKなんだ。」とうれしくなったのであるが、後半部分の   の文面を自分のこととして読むことができなかった。
 さて、金曜日になり、宮島一周ツアーが近づいてきたと、わくわくしているところへ、Uさんから連絡。なんと、風邪のため、ツアーに参加できないというのである。ガーン・・・ショックである。今からキャンセルがきくのだろうか?二人ともキャンセルだとショップの方もやれんだろうなあ〜などと考えたり、一人で行くのも楽しくないのではないかなあと思ったりと、この時点でいろいろ迷った。けれど、カナールに早く乗ってみたいという気持ちが強く、一人でも参加しようと決心し、メールで事情を説明して一人で参加ということを連絡した。
 次の日の土曜にすぐにメールで返事があり、一人でもお待ちしておりますということと、キャンセル料はいらないということだった。また、他に7名ほど、団体客が大阪から参加するということも知ることができた。団体7名の中に私が一人参加ということで邪魔になるのではないかと多少不安になったが、「まあいいか、新しい出会いがあるさ!」と気分を切り替え、期待するほうに考えることにした。
 ツアー参加前日。夜、体操協会事務局の仕事があったので、それを済ませ、夜中の10時ごろから、ツアーの準備をした。他の参加者を待たせたりして迷惑をかけてはいけないと思い、その晩もう一度組み立ての練習をすることにした。さすがに2回目は要領が分かっているので、なんと、前回40分かかっていたところが、17分に短縮できた。この後、エアーを入れたりするので、実際には20分ちょっとというところか。回数をこなしていくと、もっと早くできるようになりそうである。
 用具も一つ一つ点検をしていく。ざっと準備した道具類をあげてみると。
 カナール416   パドル   パドルフロート(沈したとき再上艇するときのため)
 ビジルポンプとスポンジ(沈したとき、水を出す道具) ウェットスーツ上下(低体温症予防のため)
 ライフジャケット(沈した時のため) 水中カメラ  ウォーターシューズ 
 浮力体(艇の前後に入れ、浮力をつけるため)  スプレスカート(水を艇の中に入れないようにするため)

カナール416ウッドパドルパドルフロートビジルポンプ

ウェットスーツ ジャケットウェットスーツ ロングジョンライフジャケットスプレスカート

 これらの道具を眺めながら、ツアーのことを考え、遠足の前の子ども状態に陥る。準備がすんだのは結局真夜中の1時前、集合が8時なので、艇の組み立てをそれまでに済ませておかなくてはならず、7時すぎにはパドルパークに到着したい、そのため逆算すると、益田を5時には出発したい。ということは睡眠時間は4時間あるか、ないかだ。興奮状態ではあったが、疲れのためか、すぐに眠ることができた。
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